後期中間テストが終了しました
11月で後期中間テストが終わり、今週は結果が返ってきました。
生徒たちが口にするのは「英語が難しかった…」ということ。しかしこれは今に限った話ではなく、毎年毎年そうであるといえるのです。正しく対処すれば、後期期末試験で挽回は可能ですので、今日はそのあたりのお話をしようかと思います。
なぜ、後期中間テストは難しいのか?
①前期の遅れを取り戻すために、進度が速い
前期はどうしてもゆっくり進みます。この傾向は中1が一番当てはまります。
後期はその遅れを取り戻すためにも進度が速いのです。
②内容が高度
例えば、前期の英語と後期の英語で扱う主な単元をまとめてみましょう。
学年 | 前期 | 後期 |
中1 | 一般動詞(1人称・2人称)の文・be動詞の文
名詞の複数形・How many ~?の文 代名詞(主格・目的格) 等 |
一般動詞の文(3人称・過去形)
代名詞(目的格・所有代名詞) 現在進行形・canの文 等 |
中2 | be動詞の文(過去形)・過去進行形・未来の文
助動詞(will / must / have to~ ) 等 |
不定詞・動名詞・比較 等 |
全体的に、後期の方が内容が高度です。中1では三人称単数・現在進行形など様々な文の形が同時に出題されるので混乱してしまいます。中2は、不定詞や動名詞などを使用した文は一文が長くなり、上手く訳せません。
③前期を乗り切ったという「プライド」
これは特に中1ですが、前期の試験がよく取れたことで、「ああ英語ってちょっと勉強すりゃできそうじゃん」「学校の授業や塾の授業でなんとなくわかったから、多分イケる」この甘い考えに支配されてしまいます。
④要求される努力に見合った勉強をしていない
①~③までの結果、その生徒は英語を勉強することを「放棄」します。自分は数学が得意なんだ、社会が得意なんだと「洗脳」します。その結果、本来テスト前にやるべき勉強をせずにテストに向かい、撃沈していくのです。
後期期末試験に向けての3つのアドバイス
①毎日英語に触れる
当たり前ですが、英語は語学です。使わずして上達することはありません。部活だって毎日練習するでしょう?英語だって毎日練習しましょう。
「何から始めればいいかわからない」という人はいますが、皆さんの使っている英語のテキストは非常に考えて作られています。これはどのテキストも同じ。学校のワークも同じ。目の前にあるのものを徹底的に仕上げましょう。一度やった問題だっていいんです。むしろ同じ問題をくり返して解かないと見えないものもたくさんあります。ただ、量の多さにひるんでしまう場合は、本屋さんに言って薄い問題集から始めるのもOKです(ただし、薄い問題集は詳細を省いているものなので、テストで高得点を取るには不足します。)
②教科書を暗記しましょう
単語を暗記する気持ちはあると思います(それすらなかった人は、まず単語から!)。が、「教科書の英文を暗記することをサボっている生徒」はけっこう多いようです。皆さんのお父さん・お母さんより上の世代の人たちは、そう言うとビックリするでしょう。
「テスト前に教科書を暗記しないなんて!」
でも事実、生徒たちの反省の弁は「もっと教科書を暗記すればよかった…」ですから。
ちなみに、「やりかたがわかりません」という人も結構いるので少しお話すると
①教科書の日本語訳だけが書かれたものを用意する。
②教科書の英文を読み、まずは「音読」や「暗唱」出来るか確認
③②がクリア出来たら、日本語を見て英語に直していく。
ここで一番やってはいけないことを二つほど。
(1)「②をクリアできないのに、いきなり書いて覚えようとする」
英語が覚えられません!という人の80%以上は、これをやってます。順番が間違っています。必ず読めるように、言えるようになってから書く練習をしましょう。
(2)「だいたいこれでもいいでしょ」「頭の中ではわかってたからセーフ」という甘え
教科書と全く同じでない限りは○としないことです。この表現でもいいかどうかは、判断が難しいですし、それを学ぶのはまた別の機会です。「頭の中でわかっていた」って、それ本番のテストでも言うつもりですか?
③単語を入れ替えて英文を作ることを意識する
最後に、英文を自分で作るときや、教科書以外の長文読解に臨むときは、「教科書に載っている表現や自分が解いてきた問題で出て来た表現を応用させて考える」ことが大事です。この視点があると、テストで点数がぐんと伸びます。
おわりに
今までの勉強法を改善して、正しく勉強すれば、今の点数を伸ばすことは可能です。
皆さんもこの機会に、勉強法の見直しを図って下さいね。